特装車両は難しい???

ここのところ、整備や車検のご依頼がかなり多くなってきています。





整備は自社工場がありませんので、全て提携している工場に外注という形で依頼をしています。





整備や車検のご依頼を頂いた際には、基本的には当方から引取・納車をさせて頂くようにしています。なるべくお客様の手を煩わせないようにしないといけないですからね~。先程も昔からのお知り合いの息子さんのお車の車検のご依頼を頂き引取に行ってきたところです。勿論、お持ち頂けるのは大歓迎です!!





そんな中、先日納車させて頂いたこちらのキューブ。











車椅子がそのまま積載できる福祉車両です。こちらをお買い上げ頂いたお客様から先日ご連絡を頂きました。





『リアシートのトランク側にひも状のフックがあるのですが、それが根元から切れてしまい、シートがリクライニングしないので車椅子が積めない・・・・・』といった内容のご連絡を頂きました。





たまたまキューブの在庫が2台あったので、早速現車で確認してみると、確かにフックが2本出ています。なるほど、これが切れてしまったんだな。ただ、左右どちらが切れているか知りたい。部品を発注する時に『左右どっち?』と必ず聞かれるだろうからな~などど思いつつ、お客様に現状の確認をしてみると・・・・





『左右というか中央部分から出ているもので、1本しかなくて、それが切れてしまっています』





というご報告。頭の中で色々考えます。もしかしたら元々左右付いていたのが、納車の時には既に1本切れてしまっていて、残りの1本が切れてしまったのか?





最初のお話では『リクライニング出来ない』というお話だったので、在庫のキューブと同じ形状をイメージしていた(手元にあるキューブもフックを引くとリクライニングします)のですが、色々お話を伺ってみると、どうも話が噛み合いません。





そこでお客様から画像をお送り頂く事になり、確認をしてみると、話が噛み合うはずがありません。全く違う形状のシートが付いていました。さらに細かくお話を伺うと、機能も全く違います。





要はリクライニングさせるものではなく、リアシートの座面(お尻の部分ですね)が跳ね上がり、そうすると前後のシート移動量が多くなり、車椅子が乗せられるという機能だったようです。





これでようやく工場に部品の発注が出来ます。ところが、ここからまたまた大変でした。(工場任せなので、工場が大変だったのですが・・・・)





まず、ニッサンの部品販売に聞いてもらったのですが、特装車両なのでメーカーでは分からず、ニスモだったかオーテックだったかに聞いてもらって、何とか『これかな?』という部品を探し当てて貰ったのですが、機能的には座面を跳ね上げるものではないという回答で、それ以上先には進めませんでした。





それにしても、作ったところが分からないんじゃ、探しようがないよな~。部品の形状は同じだし、付いている場所も同じなので、部品としては間違っていないと思いますが、機能が全然違う・・・・・





状況をお客様にお話し、ダメ元でオーダーしてみる事にしました。





お客様先の辻堂に引取に伺い、その足で工場に。ものの20分程度で修理完了。





で、シートはどうなったか・・・・・





座面が跳ね上がりました!!!!!





繰り返しますが、





作ったところが分からないって・・・・・・・

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