さようなら、86・・・・

ちょうど免許を取った頃、86が新車で買える最後の頃でした。





当時、大学の自動車部に所属していて、憧れの車ではありましたが勿論買える訳もありません。部の先輩の何人かが乗っていたのを羨ましく見ていたものです。





そして自分が大学4年になった時、中古の86を手に入れました。当時はラリーなどをかじっていたのでラリー仕様の86でした。でもその頃興味があったのがジムカーナという競技でラリー仕様の86を少しずつジムカーナ仕様に変えていきました。初めて公認のジムカーナの競技会に出たのも86でした。そしてまさかのデビューウィン。思いで深い86です。実際には1年ちょっとしか乗りませんでしたが、今でも記憶に残る1台です。





それから10数年。中古販売業を始め、オークションに出入りするようになりました。たまに86などが出品されていると見るともなく目が行くような感じでした。





そして今から4年ほど前、この86に出会いました。











あるオークション会場に出品されていたのですが、当日この車の存在には全く気付いていませんでした。下見で立体駐車のヤードを上がったり下がったりしている時、たまたま階段の扉を開けた目の前にこの車が止まっていました。





オールホワイトで耳だけ黒、さらにロンシャンのホイール・・・・・当時自分が乗っていた86と全く同じです。一目見た時、もしや自分が過去乗っていた車では?と思う程でした。勿論違う車だったのですが、まさに一目ぼれでした。自分の中で『この金額なら買おう』と決めてセリに参加しました。





結果、自分が想定して金額ピッタリ(まさに1000円の誤差も無くピッタリです)で落札!運命的なものを感じました。





実際に手に入れると色々な想像が膨らみます。『あれもやりたいし、これもやりたい』と仕事の合間にネットなどをちょくちょくチェックしたりしていました。幸か不幸か周りに86乗りが何人かいたのも刺激になりました。





でもね~、実際にいじろうとするとお金が掛かる訳ですよ。他にも競技用のシビックなどにもお金がかかってしまうので、なかなか86まで手が回りません。そうこうする内に段々忙しくなり放置する事が多くなっていきました。





このままじゃ、土に帰るだけだ、と思い売り出しを始めたのが去年の今頃でした。





そして一昨日、息子さんと一緒に試乗にお越し頂いたO様にご購入頂く事になりました。息子さんはまだ中学生ですが、お父さんの英才教育?のおかげか、86や32GTRに興味があるらしく、免許を取ったら、この手の車に乗りたいと、嬉しい事を言ってくれています。





今日、引取にお見えになり無事旅立っていきました。あまり手を掛けてあげる事ができなった86ですが、やはり思い入れのある車だったので、若干の寂しさはあります。さすがにもう86に乗る事も無いと思いますので、自分にとっての最後の86になるんでしょうね・・・・・今、競技に使用しているシビックにも愛着はありますが、新たな86に変わる車も欲しいですね~。





まあ、いつになるか分かりませんが・・・・・・・・・

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